大豆にはイソフラボン以外にどんな栄養がある?

大豆は栄養が豊富

大豆にはイソフラボンが含まれ、特に女性に人気のある食品です。しかし、大豆に含まれている栄養素はそれだけではありません。健康に役立つさまざまな栄養素が含まれているのです。
どのような栄養が含まれているのか、さっそく見ていきましょう。

大豆に含まれている栄養素

大豆にはタンパク質をはじめ、ほかの食材には見られない成分が豊富です。

タンパク質

大豆は「畑のお肉」と呼ばれることがあります。それは、肉に匹敵するようなタンパク質が含まれているからです。
タンパク質は体の2割を占める大切な栄養素。筋肉や皮膚、内臓、髪、血液など、体のあらゆる構成物の材料になるものです。
大豆には100g中に33.8gものタンパク質が含まれていますが、同じ量のタンパク質を肉類で摂ろうとすると脂肪分まで摂ることになり、しかも高カロリーです。
大豆は高タンパク・低脂肪で低カロリーという、健康や美容に理想的な食材ということになるでしょう。
また、大豆には体内で合成できない必須アミノ酸が、非常にバランスよく含まれています。しかも大豆は非常に消化が良く、納豆や豆腐は90%以上の消化吸収率とされています。

大豆レシチン

大豆にはレシチンというリン脂質の一種が含まれています。レシチンは細胞膜を構成する成分で、人の体の中では、脳に一番多く含まれているものです。水と油の両方の性質を持ち、両方を混ぜ合わせる乳化剤の役割を果たします。
この作用で血中に溜まったコレステロールや中性脂肪の運搬を助け、高くなったコレステロール値や中性脂肪を抑制する効果が期待できます。
肝臓で行われる脂質の代謝も助けるので、肝臓に脂質が蓄積されるのを防ぎ、脂肪肝の予防効果も発揮されるでしょう。

大豆サポニン

大豆には、サポニンという成分も含まれています。サポニンは苦味や渋みの成分で、抗酸化作用があることが確認されています。ポリフェノールであるイソフラボンにも抗酸化作用があり、サポニンとの相乗効果で活性酸素を除去。細胞の酸化を防ぎ、老化の予防効果が期待できます。

食物繊維

大豆には食物繊維が豊富です。食物繊維は消化されずに腸に届き、有害物質を取り込んで体外に排出します。さらに腸内の悪玉菌による有害物質の発生を抑え、善玉菌を増やす働きもあるのです。腸の働きが活発になり、便秘の解消などにも役立つでしょう。

ビタミン・ミネラル

大豆にはビタミンB1やビタミンE、葉酸、カリウム、カルシウムなど、ビタミン・ミネラルをバランスよく含んでいます。大豆製品を摂ることで栄養の偏りを防ぎ、栄養不足を補うことができるでしょう。

まとめ


大豆に含まれているイソフラボン以外の栄養素について、解説しました。 イソフラボンに多くの注目が集まっていますが、ほかの成分にも特筆すべきものがたくさんありますね。まさしくスーパーフードと呼べるでしょう。
高タンパク低脂肪でカロリーも低く、ダイエットや病気の予防にも最適です。ぜひ積極的に食事に取り入れて、健康や美容に役立てましょう!