イソフラボンは女性ホルモンに働きかける
イソフラボンは女性ホルモンのバランスに働きかけることで、女性に人気の成分です。大豆食品で摂ることができますが、便秘にも効果的というのはご存知でしょうか?
この記事では、イソフラボンの便秘への効果について解説いたします。
更年期に便秘が多い原因
50代以降の更年期になると女性ホルモンのエストロゲンが減少し、いろいろな身体的・精神的不調が起こりやすくなります。その中の症状のひとつが、便秘です。
便秘は、エストロゲン減少による自律神経の乱れと関係しています。
エストロゲンは、脳からの司令が出て卵巣から分泌される仕組みです。しかし更年期を迎えると卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌が減少。脳が指令を出してもエストロゲンが分泌されないことで、脳が混乱を起こすことになります。
脳にはホルモンの分泌をはじめ、体温調節や呼吸などを調整する自律神経をコントロールしています。そのコントロールがうまく働かないことで、自律神経の乱れを引き起こすことになるのです。自律神経の乱れは腸のぜん動運動にも影響を及ぼし、便秘になってしまうというわけです。
イソフラボンで便秘改善
イソフラボンにはエストロゲンと似た作用があり、大豆食品などを摂取することで、その効果が期待できます。
体内でエストロゲンのような作用が働くことで、自律神経の乱れを緩和。腸の働きを正常に戻して便秘の予防・改善が可能になります。
大豆食品は食物繊維が豊富
大豆食品にはイソフラボンだけでなく、さまざまな栄養素が豊富です。その中には食物繊維も含まれ、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれています。
水溶性食物繊維は、便を軟らかくして便の通過を良くする働きをするもの。不溶性食物繊維は腸を刺激してぜん動運動を促し、便秘の予防・改善に働きかけます。
また、食物繊維は善玉菌のエサになって悪玉菌を減らし、腸内環境の改善に役立つ効果もあります。
大豆食品の中でも特に食物繊維が多いのは、煮たり茹でたりした大豆、おから、納豆などです。便秘の人は、これらを中心に食べるのがいいでしょう。
まとめ
イソフラボンの便秘への効果について説明しました。50代を過ぎて便秘がちになったら、ホルモンの影響も考えていいかもしれません。
食物繊維の多い大豆食品を積極的に食べるようにすれば、ホルモンバランスを整え、食物繊維が腸の働きを活発にするという2つの効果が同時に得られることになります。さっそく今日から、毎日の食事に加えてみませんか?
【参考文献】
女性必見!イソフラボンに便秘解消効果はない?
https://www.wyszukaj.com/constipation.html