イソフラボンは記憶力を良くするって本当?

イソフラボンは脳にも効果的?

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用がありますが、その中には記憶力の回復という効果もあります。
これは、エストロゲンが脳細胞の働きにも働きかけるからです。
イソフラボンのこのような効果について、詳しく見ていきましょう。

エストロゲンの脳への作用

中年以降になると物忘れがひどくなることがあり「もしかして認知症の始まり?」と心配になる人もいるかもしれません。実は物忘れなどの記憶力は、女性ホルモンのエストロゲンに関係していることがあります。

脳の血流を良くする

エストロゲンは脳の血液循環を良くし、脳細胞自体の働きを活発にする働きがあります。脳の働きが活性化することで記憶力も良くなり、心に活力も湧いてくるでしょう。
更年期になるとエストロゲンが急激に減少するため、脳の働きにも影響を与えます。これが記憶力の減退に繋がってしまうのです。

イソフラボンの脳への効果

イソフラボンは化学構造がエストロゲンに似ていることから、摂取することでエストロゲンと似た効果を得ることができます。
エストロゲンと似た作用で脳の血流を良くすることで、脳が活性化。衰えていた記憶力の改善が期待できるでしょう。

アルツハイマーの予防効果もあり?

認知症患者の数は、全体では男性の方が多いものの、アルツハイマー型認知症は女性の方が男性の2~3倍多く発症しているという統計があります。
これは、エストロゲンの減少が原因ではないかと考えられています。
実際に、エストロゲンを投与してアルツハイマーの進行を遅らせたという症例があることから
このように推測されているようです。
はっきりと解明されているわけではなく、アルツハイマーの原因として考えられていることは他にもあります。
しかし、イソフラボンは脳を活性化させる働きがあることから、積極的に摂ることでアルツハイマーのリスクを少しでも回避することはできるでしょう。

イソフラボンは大豆食品で

イソフラボンは、大豆食品で摂ることができます。厚生労働省の定める1日摂取量の上限は70mg〜75mgで、1日40~50mgぐらいが理想的です。
1日の量では、豆腐半丁、納豆1パック、豆乳1パックのどれかを摂れば良く、手軽に実行できます。毎日コンスタントに食べることで、イソフラボンを効率よく取り入れることができるでしょう。
ただしイソフラボンは、たくさん摂ればそれだけ効果が高くなるというわけではありません。サプリで摂る場合は過剰摂取に注意しましょう。サプリで摂る上限は30mgと定められているので、必ず守るようにしてください。

まとめ

イソフラボンと記憶力の関係について、解説しました。女性ホルモンが脳細胞にまで関わることは、知らなかった人もいるでしょう。エストロゲンの減少は、体の健康だけでなく認知機能にまで関わります。
40代〜30代をピークに減る一方のエストロゲンを補うには、大豆食品でイソフラボンを摂るのが一番効果的。日常的に食べることで、記憶力をいつまでも良くしておきたいものですね。