イソフラボンとは
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと構造が似た成分で、摂取することでエストロゲンに似た作用が期待できます。
大豆に多く含まれている成分ですが、妊娠中・授乳中に摂ることに問題はないのでしょうか?この記事で確認していきましょう。
妊娠中の摂取
妊娠中は胎児の成長のために多くの栄養が必要です。また、授乳中は妊娠中と同様にホルモンの分泌が盛んな時期で、質の良い母乳を出すには、たくさんの栄養が必要です。大豆食品は良質のタンパク源で、他の栄養素も豊富。妊娠中や授乳中でも積極的に食べたい食材です。
しかし、一方でイソフラボンを摂り過ぎることには問題があります。
妊娠中や授乳中はエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンがバランスをとり、胎児の成長や母体をサポートしています。
そこにイソフラボンを過剰摂取してエストロゲンの量が増えてしまうと、ホルモンバランスが乱れて胎児や母体に影響が出る可能性があるのです。
摂取量を守る
厚生労働省の定めるイソフラボンの摂取量の目安は、1日40mg〜50mg程度が理想的とされています。
これを食品で見ると、豆腐半丁(55mg)、納豆1パック(65mg)、豆乳200ml(55mg)ほどです。
どれか1種類を摂り、ほかの食材もバランスよく食べれば過剰摂取になるということはありません。適度に大豆の栄養を摂れることで、胎児の成長や母体の健康にはプラスになるでしょう。
サプリは摂らない
厚生労働省では、妊娠中・授乳中において、食事に加えてイソフラボンサプリの摂取を控えるように伝えています。
ただし、大豆自体は健康に有用な成分も多く含まれているので、食品からほかの食材と一緒にバランス良く食べることを勧めています。
妊娠中は適量の大豆食品を食べるだけにとどめ、サプリの摂取は控えた方がいいでしょう。
まとめ
イソフラボンの妊娠中・授乳中の摂取について解説しました。大豆食品の摂取は、ほかの食材も合わせてバランス良く摂ることが一番ですね。
妊娠中も授乳中もイソフラボンサプリの摂取は控え、食事だけでしっかり栄養を摂るようにしましょう。