大豆に多く含まれるイソフラボン
イソフラボンは大豆に多く含まれる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用が認められています。豆腐や納豆などの大豆食品を食べることで摂取できるものです。さらに、これと相乗効果のある成分や食べ物を一緒に食べることで、より一層目的の効果を得ることができます。
この記事では、イソフラボンと相乗効果のある成分、食べ物について詳しく説明しましょう。
目的によって食べ合わせを考える
大豆イソフラボンにはいろいろな効果が期待できます。とくに目的とする効果があれば、一緒に摂る成分や食べ物を工夫すると相乗効果が発揮されるでしょう。
美肌効果
イソフラボンのエストロゲンに似た作用によって、美肌効果が期待できます。エストロゲンは肌にハリと弾力を与えるコラーゲンの生成を促す作用があるのです。
また、イソフラボンの含まれる大豆食品にはタンパク質も豊富です。タンパク質はコラーゲンの材料になるもの。大豆食品を摂るだけでも、高い美肌効果が得られるわけです。
生野菜などのビタミンC
そこにビタミンCを食べ合わせることで、さらに相乗効果が発揮されます。ビタミンCは、タンパク質からコラーゲンが生成される働きを助けるために欠かせない成分。一緒に摂ることで効率よくコラーゲンの生成を促すことができるのです。
ビタミンCを多く含む生野菜のサラダなどを一緒に食べるのがいいでしょう。
抗酸化作用
イソフラボンはポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用で活性酸素を除去することができます。活性酸素は細胞を酸化させ、体を老化させてしまうもの。病気の原因にもなります。
野菜・果物・ナッツやアボカドなどの抗酸化食品
いつまでも健康で若くありたい人は、大豆食品と一緒に抗酸化作用のあるβカロチン、ビタミンC、ビタミンEを一緒に摂ると活性酸素除去の相乗効果が期待できます。
同じ抗酸化作用といっても、それぞれ体内での働きは異なります。いろいろな成分を摂ることで、より高い活性酸素除去効果が発揮されるでしょう。
βカロチンは緑黄色野菜など、ビタミンCは生野菜や果物、ビタミンEはナッツ類や胚芽米、アボカドなどで摂ることができます。
骨の健康
女性ホルモンのエストロゲンには骨の形成を促す働きがあります。そのため、女性ホルモンが急激に減少する50代を過ぎると、骨密度が低下して骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすくなるのです。
しかし大豆食品でイソフラボンを摂ることで、これを予防・改善することが期待できるでしょう。
乳製品や魚類のカルシウム、ビタミンD
骨の健康にはイソフラボンの摂取だけでなく、カルシウムとその吸収を高めるビタミンDも必要です。
カルシウムは大豆にも含まれますが、あまり多くありません。乳製品や魚も合わせて摂取するのがいいでしょう。ビタミンDはサケなどの魚介類や卵、きのこ類に多く含まれています。
また、骨を丈夫にするには日光浴や適度な運動も必要です。
便秘改善
イソフラボンの効果ではありませんが、大豆には食物繊維が豊富で腸内環境の改善や便秘改善の効果が期待できます。
発酵食品一緒に塩辛、キムチ、塩麹などの発酵食品を一緒に食べることで、より高い腸内環境の改善が発揮されるでしょう。大豆食品が納豆であれば、その相乗効果もより高くなります。
まとめ
イソフラボンと相乗効果のある成分・食べ物について解説しました。一緒に食べれば相互作用で、単体で食べるよりも効果が発揮されやすい成分は多くあります。いろいろな食材を組み合わせることはバランスの良い食事をすることにもなり、食生活の改善につながるでしょう。
記事を参考に、いろいろな食べ合わせを試してみてください。