エクオールってなに?
大豆イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、高い健康効果が注目されています。最近、このイソフラボンに関連して、エクオールという言葉がよく聞かれます。エクオールとイソフラボンは、どのような関係にあるのでしょうか?
この記事では、このエクオールについて詳しく掘り下げていきたいと思います。
エクオールとは
食品でイソフラボンを多く摂れるのは大豆製品です。そこに含まれているイソフラボンには「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」という3つの種類があります。このうちのダイゼインは腸内細菌で「エクオール」という成分に変換されますが、このエクオールによって大豆イソフラボンの効果がよく発揮されることになるのです。
エクオールを作れるのは2人に1人
このエクオール、すべての人が作れるわけではありません。エクオールに変換されるかどうかは、腸内環境に左右されます。腸内にエクオールを生成できる菌がいなければ、イソフラボンを摂っても効果が十分に発揮されないのです。エクオールを生成できる菌がいたとしても、それがうまく活動できなければ、やはり効果は出にくくなってしまいます。
エクオールがうまく作れないことで、同じく大豆イソフラボンを摂取しても効果に差が出てしまうことに。頑張って大豆食品を食べていても、効果がまるで出ないのでは意味ありません。
腸内でエクオール生成できる人は、日本人の女性では2人に1人という統計があります。
大豆イソフラボンを一生懸命摂っているのに思うような効果が出ないという人は、腸内でエクオールが作れていないのかもしれません。
腸内環境は変えることができる
今は腸内でエクオールが生成できなくても、変えることはできます。
エクオールを生成できる人を調査したところ、大豆製品を毎日のように食べているという人が多いという結果が出ています。実際に、検査でエクオールが生成できないとされた人が、1年以上経ったあとに再検査したら、高いエクオール生成能力があるという結果が出たということです。
エクオールを作れるようにするには
エクオールの生成を促すには、食生活や生活習慣を変えることが必要になります。
まずは、大豆食品を積極的に摂るようにしたいですね。毎日豆乳を飲む、1日1パック納豆を食べるなどと決めると、実行しやすいでしょう。
腸内環境の改善には、生活習慣の見直しも大切です。毎日しっかり睡眠をとる、食物繊維を多く摂るなどで腸の働きが良くなり、エクオールを作る菌を生み出すことができます。
まとめ
イソフラボンの効果を高めるエクオールについて説明しました。エクオールの生成ができないことでイソフラボンの効果がうまく出ないという人も、大豆食品を食べ続けることで変化が期待できます。また、大豆製品を摂るだけでなく、生活習慣の改善も大切です。腸内環境を良くすることは、健康維持のためにも重要なこと。今日から食生活と生活習慣について見直していきたいですね。